4月4日(日)雲一つない晴天
前日まで立て続けにご列席のご予定だった方から、「出席が叶わなくなった」との連絡が届き、
残念ながら韓国からのご家族ご友人も、遠く釜山から声援を送ってくださるしかない状況になってしまいました。
「もうこうなったら悲しむ暇なんかない」と気丈に振る舞っていたお二人。
いよいよガーデン人前式が始まり、新郎新婦がアコーディオンの音色に合わせて入場すると、何と本物のうぐいすが、ホーホケキョと3回鳴いてくれました。
どうしてもこの日でないと結婚式を挙げられなかったお二人を、自然が祝福してくれたかのようでした。
大変な中での準備でしたが、唯一無二の素敵な挙式となり、胸を撫で下ろしました。
場所は変わって屋内のパーティー会場へ。
正面が全てガラス張りのスケルトンバンケット。
ゲストは静かにお二人を待っていました。
そこへ、新郎新婦がマイカーで颯爽と登場!
予想外の演出に会場は一気に盛り上がりました。
続けて乾杯の準備に入るとこんな仕掛けが…
特大スクリーンに、韓服で正装したご家族6名のお姿が映し出されたのです。
新婦のお兄様がライブビューイングで釜山と日本を繋いでくださいました。
新郎の「コンベ(乾杯)!」の声が鳴り響くと、日本と韓国で同時に祝杯が挙げられました。
な、な、なんとその後…
スクリーンの向こうで韓服姿の6名が手を繋ぎ輪になって踊りだすではありませんか⁉︎
カンガンスウォルレ!
会場は、微笑みに包まれました。
続くお色直しは韓国の民族衣装に。
伝統儀式のナツメのセレモニーでは、釜山のご両親にスクリーンの向こうからナツメを投げて頂きました。
その後は、新体操の躍動感ある余興(新郎も飛び入り参加)がパーティーに花を添えてくれました。
ラストのアボニム(新郎お父様)謝辞では「出席できず申し訳なかったですが、ガーデン挙式から4時間、そちらの様子が分かり、本当に一緒に過ごせたように思えました。」と、感謝を述べられました。
(実は、新郎お兄様が開式前からずっと、韓国のご家族に配信してくださっていたのです。)
お開きの後、私が新郎新婦までご挨拶に行くと、プレゼントが渡されました。
手作りのブリザーブドフラワーに、手書きのカードまで添えられていました。
大変な状況の中、司会者にまで気配りをしてくださるとは…
優しく素敵なお二人にお礼を言いたかったのは、私の方なのに…
そして、夢のような一日の翌日、お二人の元には、釜山のオモニム自作の新郎新婦の似顔絵が、やっと届いたそうです。
配送の遅延で間に合わなかった贈り物が、今、新居に飾らせているそうです。
(写真と記事は、投稿の許可を得ています。)